令和5年9月号
社員全員で読んでいる致知という雑誌に堀内詩織さんのお話が載っていました。詩織さんは三歳の時に、五年後の生存率ゼロ%という悪性小児がんと宣告され、手術と闘病を続ける中で、七歳の時に「ほにや」という過去のよさこいで何度も大賞を取っているチームに出会い、このチームで踊ってみたいと思います。運動を禁止されていた詩織さんにとって、真夏の炎天下で数日間踊り続けることなど絶対に出来ないと誰もが思っていました。詩織さんの「死んでもかまん、踊りたい」という意志の強さに、母は後悔させまいと「ほにや」への参加を決めました。ふらふらになって点滴を打ちながらでも踊り続ける詩織さんには笑顔があふれていたそうです。踊りに取り組む気持ちが医学の常識を覆し、がんを完治させたのです。医師からは「人間の生きる力はすごいね」との言葉をもらったそうです。
「ほにや」にはどんな魅力があるのだろう。パワーの源を探りに、初めてよさこい祭りに出かけました。素晴らしい躍動感。一糸乱れぬ「ほにや」の踊りを見ていると、感動のあまり号泣してしまいました。詩織さんが、命を懸けてでも踊ってみたい。と思ったことが少しだけ理解できたようです。灼熱の太陽を浴びてよさこいを観戦しながら、後悔のない生き方をすることの重要性を再認識した真夏の一日でした。
※「ほにや」は、高知の方言で「ほんとうにそうだね」というあいづちをうつ時の、昔言葉です