令和6年秋号
前年度、船長をさせていただいていた一般社団法人ワンダーシップでは、“Wonder”な功績を残された方に対し、「ワンダーシップ表彰」を行っています。先日ワンダーシップ賞を受賞された黄ニラ大使を紹介します。
「よそ者・若者・ばか者」昔から何か世の中を変えるのは、この3つの要素を持った者だと言われています。友人の植田輝義さんはまさに3つの要素全てに当てはまる人です。兵庫県生まれ(よそ者)の植田さんは高校卒業後、地元の大手鉄鋼会社に勤務していました。が、24歳の時に(若者)奥さんの実家である岡山の黄ニラ農家に婿入りします。初めて実家を訪れた際に食べた「黄ニラのお味噌汁」の美味しさに感動し、黄ニラ農家を継ぐことを決めたそうです。ところが当時は黄ニラの生産量は右肩下がり。思ったよりもきつい農作業。地元の農家さんとの意見の違い。などに苦しみながらも、黄ニラの美味しさをみんなに伝えて食べてもらいたいという熱い思いから、自らを黄ニラに見立てて、黄色いつなぎを着て「黄ニラ大使」と名乗り、県内外に黄ニラの美味しい食べ方や魅力を伝え歩きます(ばか者)。結果、この活動が多くのマスコミに取り上げられて、黄ニラの生産量を増加させることとなるのです。まさにワンダー!
ワンダーシップでは、このようなワンダーな方を探しています。どなたか心当たりがあれば是非教えてやってください。